20年以上ぶりにMOTHER2をプレイしたのである
言わずと知れた、日本ゲーム史上不朽の名作の一つ。
『MOTHER2 ギーグの逆襲』
今さらになって、ふとやりたい衝動に駆られまして、ちょうどガタがきていたNINTENDO 3DSを、new NINTENDO 2DS LLに買いかえたところだったので、約900円ほどでダウンロードして、久方ぶりにプレイしました。
任天堂から1994年に発売されたこの作品。
キャッチコピーは「大人も子供も、おねーさんも。」
初めて遊んだのは小学生になるかどうかぐらいのころだったかなあ。
当時から、一癖も二癖もある登場人物たちの人を食ったようなセリフに愉快な気持ちになったり、時にやさしく、時に恐ろしい冒険の数々にわくわくしたりしながら、作品の世界に没頭したものです。
子どものころはゲームを進めることを優先して見落としていたことも多かったので、今回は会話できるキャラクターは全て会話するつもりでじっくりプレイしました。
まだ幼い主人公達に辛辣なセリフを投げかけてくるキャラクターや、えらくメタ的なセリフを吐くキャラクターがいるかと思えば、どせいさんみたいな謎生物が謎フォントでゆる~いセリフを言ったりもする。
ツーソンの犬に話しかけると、「動物にまでこまめに話しかけるお前はえらい」みたいなことを言ったりして、話しかけることがすごく楽しみになるんですよね。
あのセリフのセンスはちょっと他に例がないように思います。
そして、初めは一人きりで冒険に出たネスがポーラを助け、ジェフに助けられ、プーが合流して、というふうに一人ずつ仲間が増えていく嬉しさや、世界中のパワースポットを巡って少しずつ成長していく喜びが確かに感じられる、古き良きRPGという感じがします。
パワースポットを一つ訪れるごとに、「おとのいし」にメロディーが記憶されていき、全てのパワースポットを巡ってメロディーが完成された時の感動はおっさんになった今でも変わりませんでした。
子どものころからあのメロディーが大好きで、当時持っていた攻略本に載っていた譜面を見ながらピアノを弾いたことを思い出します。
そしてラスボスであるギーグをポーラの「いのる」で退けるアイデア。
誰にも祈りが届かなくなってからの、プレイヤー自身が祈る演出。
今さら言うまでもないですが、あれは本当に素晴らしかったですね。
ネス達はレベルが上がって強くなっていきますが、本当の成長は腕っぷしだけじゃない。本当に大切なのは暴力ではなくてそれまでに出会った人々との関係や、それによって培われた心の成長なのだということが伝わってくる演出でした。
「えらいひとやおかねもちにならなくてもいいけど… おもいやりのあるつよいこにそだってほしいわ。」
泣いてまうやろ (ノД`)
エンディングまで泣くんじゃない!
そして、ネス達の魂が身体に戻ってエンディングに進む流れ。
これまでの冒険と出会ったキャラクター達を振り返りながらのスタッフロール。
やり切ったという達成感と、終わってしまったという寂寥感。
この作品は隅々まで遊んだとしてもそれほどボリュームのあるゲームではないと思います。
にも関わらず、地底大陸辺りまで進めたときの、「遠くまできちゃったなあ」という感じ、全てが終わった時の充足感。
これは最近のゲームにはあまりない感覚のような気がします。過去を美化しすぎですかね。
どうでも良いですが、今回は一応レアアイテムも一通り入手してみました。
128分の1の確率でドロップするとかいう、例のやつらです。
おうじゃのつるぎ、ふしぎなフライパン、こわれたパラボラ、ほしのペンダント、めがみのリボン、ガッツのバット、です。
スーパースプレーはめんどくさいので取りませんでした。
一番苦労したのはおうじゃのつるぎでしょうか。真面目に戦いまくりましたからね。
いつまでたっても出ないので、嫌になりかけてぼーっとしてた時に唐突に手に入ってびくっとしました。物欲センサーってやつなんでしょうか。
あと、ほしのペンダントは三つ取ったので、これも大変でした。二つ目までは割と早かったんですが、三つ目が出ない出ない。どんだけサイコキャラメル落とすねん!と思いながら、これまた中々の苦行でした。
それ以外は、DSの「まるごと保存/復元」機能を駆使して、ちょっとズルして取りました。まあそれでも結構大変でしたが。
当然、収集する過程でレベルは全員カンストしました。
別になくても大して困らないアイテムばかりですが、自己満足には浸れます。
なんせ今まで一つも取ったことなかったので、結構嬉しかったです。
そんなわけで久方ぶりにプレーしたマザー2ですが、やはり名作はどれだけ時間が経っても色褪せることはないと確信しました。
10年後くらいにまたやろう。
終わり
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