アマオケの定期演奏会を聴きに行った話
先日、近所のアマチュアオーケストラである大津管弦楽団の第136回定期演奏会を聴きに行きました。一人で。
単独行動が基本の人間なんで、一人焼肉だろうが、一人カラオケだろうが、一人演奏会だろうが、なんとも思わないです。多分。
学生時代、大学の管弦楽団に所属していたので、音楽と言えばやはりクラシックを聴く機会が多いです。まあジャンルにこだわりはないので、自分が良いと思ったものはなんでも聴く派ですが。
録音も生演奏もそれぞれ良い所があると思いますが、やはりたまには生演奏を聴いて良い刺激を受けたいと思っているので、近くで演奏会があるとふらっと出かけてしまいます。
プロオケの演奏会は座席指定だったり、チケットが高かったりと煩わしいので、専らアマオケの演奏会をよく聴きます。
大津管弦楽団は滋賀県の大津市を中心に活動する市民オーケストラで、Webサイト(こちら)によると創設は1951年とのこと。長く地域の文化を支えてきた伝統ある管弦楽団です。
大津市民会館を中心に、年2回の定期演奏会を開催しており、僕は過去にも何度か足を運んだことがあります。
今回の演目は、ラヴェル作曲『亡き王女のためのパヴァーヌ』、金澤恭典作曲『「島風」for Symphonic Orchestra』、チャイコフスキー作曲『バレエ組曲「くるみ割り人形」より』、メンデルスゾーン作曲『交響曲第3番「スコットランド」』でした。
『島風』は吹奏楽用に作曲されたものを管弦楽用に編曲したもので、今回が初演とのことでした。沖縄音階を使用した、楽し気な曲でした。
面白い試みだと思いましたが、やはり吹奏楽から管弦楽への編曲は難易度が高いようで(作曲者ご本人も舞台に上がってそのように仰っていました)、吹奏楽で演奏した方が映えるのではないかという印象を受けました。
とはいえ、こういう試みはアマオケならではという気もしますし、初めての曲を生で聞けるというのも贅沢なことなので、楽しかったことも事実です。
この日の演目で最も琴線に触れたのは、メンデルスゾーンの『スコットランド』です。メインの曲だけあって、演奏にも気合が入っていました。
僕はメンデルスゾーンの交響曲なら、4番『イタリア』と5番『宗教改革』がお気に入りで、『スコットランド』はそれほど好きな曲ではなかったのですが、今回、少し認識を改めました。
あれ? この曲ってこんなにいい曲だったっけ?
と思ってしまうほどに聴き入ってしまったのです。
特に第3楽章、第4楽章が素晴らしかったです。第3楽章は本当に美しくて、軽く鳥肌が立つほどでした。
冷静に考えて、技術的にはそれほど上手いオケではないと思うのですが(スミマセン)、演奏者の集中力とか、その日の自分の気分とか、色々よくわからないものが合わさって、すごく良い気分に浸ることができました。ありがとう!
これだから生はやめられんのですよ生は。
次回、第137回定期演奏会の予告によると、メインはドヴォルザークの交響曲第7番。渋いとこつきますねえ。しかも他の2曲はマスネとミヨー。
なかなか生で聴く機会のない曲なので、ちょっとわくわくします。行けたら行きたいなあ。
終わり
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