平成の終わりに寄せて

どうでもいい話令和, 平成

さて、本日は平成最後の日です。

これといって感慨にふけるということも無いのですが、めったに経験できない時代の節目ですので、せっかくだから何か書きましょう。

正直何も良いことなかった平成時代

僕は昭和生まれですが、物心ついたころには平成だったし、人生のほとんどの時間を平成という時代で生きてきました。

だから平成を振り返るということは、自分の人生を振り返るということに近いです。
もちろん、自分の卑小な人生なんか世の中の大きな流れに比べたら取るに足らない小さな出来事ばかりだったのですけどね。

僕は生まれてこの方大きな病気もなく健康だし、両親、兄弟ともに健在だし、幸いにして物質的に困窮することも無くここまで生きてくることができました。

しかしそれでも、自分の生きてきた平成という時代が、とても輝かしく名残惜しいものだとはとても思えないのです。

ゆとり世代と呼ばれて

当時は教育の難しいことなんか一つも理解できない子供だったのですが、それでも「ゆとり教育」「ゆとり世代」という言葉にはなにか強烈なニュアンスがあって、言葉の印象だけが頭の中に居座ることになりました。

中学・高校生の頃は、何も悪いことはしていないはずなのに得体のしれない罪悪感というか、何となく自虐的な気分を味わっていたのを覚えています。どうせゆとり世代だしー、みたいなね。

念のために言っておきますが、僕はゆとり教育そのものには何の恨みもありません。

受けた教育の内容が上の世代の人達とは多少異なるということは理解していましたが、そのせいで学力がすごく劣っているという実感もないですし、他の世代の人達と意思疎通が図れないということもなかったですからね。

小学生の中頃だったと思いますが、土曜日が午前授業から完全休日になったのは、よくわからんけど嬉しいな!とか思ってました。

当時から教育に関して改革志向の人達というのは居たのでしょうけれど、世論的にはまだまだ急進的な改革路線が受け入れられるほど世の中行き詰ってなかったから、それほど大きな影響を受けずに済んだということなのかもしれません。

それをいうなら、今の子供達の方が、小学生のころから英語をやらされたり、国語の時間にビジネス的な文書を読まされたりと、わけのわからん教育を受けなきゃいけなくて、さすがにそれはどうなのと思います。

これからは国際化の時代です!

はい、これ今でも言われてますね。

グローバルに活躍できる人材を!
グローバル化は不可避の流れなんだ!

とかね。

当時はグローバル化というよりは国際化という言葉がよく聞かれたように思いますが、これは今に始まったことではなく、僕が小学生のころからずっと言われてました。

僕は子供だったので、大人が力説するのを見て、

あ、そっかー。

くらいに思ってました。何がそんなに大変なのかよく理解できなかったのです。
今でも多分理解できてないです。
多分力説していた大人たちも大して理解してなかったと思います。

けど日本人はグローバル化がとにかく大好きで、「グローバル化!」といわれたら、金科玉条のごとく従ってしまうのですよね。

日本人の悲しい習性の一つだと思います。

個人的には別に不可避でも何でもないと思うし、むしろ最近は欧米で反グローバリズム的な勢力が大きくなってきているのだから、欧米の真似っこが大好きな日本人としては、乗り遅れるわけにはいかないのではないでしょうかね。

ずっと不況です

物心ついたころにはバブルが弾けていて、僕は不況の日本しか知りません。
景気が良くて、元気だったころの日本なんか全然知らないのです。

最近、「若者の〇〇離れ」とか言って若者を煽って苛立たせる頭の悪い言説をよく見かけますけれど、僕達の世代からしてみれば、不必要な贅沢品はできるだけ買わないようにしてお金を貯めて、将来の不測の事態に備えようと考えるのは至極当然です。

安い給料で働いていて、これから上がっていく保証もない中で、結婚して子供作ることに不安を覚えるのは当たり前です。

自分を養うだけで精一杯なわけですよ、マジで。

この点に関しては、景気が良かったころの日本を経験した世代の人達とは致命的な感覚のずれがあると言わざるを得ません。

デフレからの脱却が最優先だと言いましたよね、安倍首相。まあもう期待してないですけどね。

災害増えたよね

平成は大きな災害が多く発生した時代でもありました。

阪神淡路大震災、東日本大震災など大小数多くの地震、大雨・台風による水害、土砂災害、火山の噴火、豪雪、などなど。

東日本大震災が発生した当初、僕は被災地からすごく近くはないけれどそれほど離れてもいない某県で大学生をしておりました。所属する研究室で、細胞培養に使うインキュベーターが揺れを感知してアラームを鳴らしたことを覚えています。

幸いにして、僕自身は大きな自然災害に直面した経験は今のところありません。

けれど、最近特にそういったニュースが増えているのを見て、日本というのは本当に災害の多い土地なんだと実感しています。
これからますます増えていくんだろうか、という不安は常にあります。

平成に起きた数々の自然災害で、多くの尊い命が失われました。

自然災害は予測が難しいものだし受け入れるしかない側面も確かにあります。
けれど、人間の手でしっかりと対策をすれば被害を減らせる可能性があることもまた確かです。

令和という新しい時代、政府は本気の本気で災害対策に取り組んでほしいです。
財源のことなんか気にしてる場合じゃないと思います。
人の命がかかってます。

頼むぜ、おい。

少しは期待して良いのかね、令和くん

とまあ、自分の経験に引き付けつつ何も良いことがなかった平成を振り返ってみました。

平成はまだまだ色んな出来事があったし、自分の人生を振り返るだけでも他に書きたいことはたくさんありますが、長くなりすぎてもあれなのでこの辺で。

令和はどんな時代になるのでしょうか。

平成の有様を見るに中々大きな期待はできないのですが、結局それは日本人一人一人の意識次第ということなのでしょうね。

僕自身無関係では当然ないし、こんなところで仕事もせずにブログ書いといて何言ってんだって感じですけど、まあそこはそれ。自分に出来ることを考えていかないといけないですね。

ガンバローっと。